プロフィール

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ごくごく平凡な、50代サラリーマンのsakuraです。

 

20代 派遣社員、嘱託社員として働く

筆者はちょうど就職氷河期にあたる世代なのですが、大学を卒業したときには、正社員としての就職はできなくて、

派遣社員や、嘱託社員として、働いていました。

派遣社員とか、嘱託社員って、雇用期間が決まっているんですよね。

なので、契約を延長したり、次の仕事に移る時は、いつも緊張して、

「次の仕事は、得られるだろうか」と、びくびくしていました。

仕事を延長できず、無職になったこともあります。

食費を削り、交通費も倹約するなど、最低限の生活をしながら、就職活動をするのですが、

なんだか、ものすごくみじめな気分になりました。

「何のために、生きているんだろう」と、思うこともありました。

 

30代 嘱託社員→正社員へ

そうこうしているうちに、嘱託社員として働いていた職場で、正社員雇用の話があり、今の仕事を得ました。

生まれて初めての、正社員。

ものすごく、うれしかったです。

職場には、新入社員として、入社した人たちも、たくさんいました。

彼らは、ある程度の「年次」が来ると、次々に昇進していく。

嘱託あがりの筆者には、その機会はなく、さびしく感じることもありましたが、
(いや、心の中では、ものすごく、くやしかったですが)

それでも「正社員である」ことには感謝していたので、真面目に、働き続けました。

そうやって、がんばっているうちに、少しずつ、仲の良い同僚もできました。

仕事が大変なときも、協力しながら、乗り越えていく。

そんな、働く楽しさや、やりがいを、感じ始めていたのですが…

 

50代 未経験部署への異動

50歳のとき、突然、異動を命じられました。

もちろん、異動希望など、出していません。

産休で休む女性社員がいて、その穴埋めとしての異動でした。

まったく経験のない仕事でしたし、断れるものなら、断りたい。

若い人なら「いやです」とか、「だったら、辞めます」とでも、言いそうな状況ですが、

50代の筆者にとって、「断ったら、次がない」ことは、目に見えていました。

慣れていた元の職場を離れ、新しい職場に移ることになりました。

  

異動先は、30代が中心の職場。

それまでいた職場は、同年代が多かったのですが、異動先では、「30代の職場に入った、50代の新人」。

居心地も悪いし、コミュニケーションもむずかしい。

育児に忙しい上司や、推し活やら、婚活やらと忙しい女子社員たち。

共通する話題もなく、なかなかなじめませんでした・・・

それでも、「迷惑をかけてはいけない」と、必死に仕事を覚え、働いていたのですが。

どうやら、無理がたたったようです。

新職場に移って、約1年。体を壊し、入院することになってしまいました。

約1か月間の入院を経て、職場に復帰。

「今度こそ、がんばろう」と、気合を入れなおして働いていたのですが・・・

どうしても、合わなかった上司。

その、ちょっとした言葉がきっかけで、ポキッと心が折れてしまいました。

今となっては、「なぜ、そんな言葉で、そこまで傷つくかな?」というような内容ですが、

当時の筆者にとっては、メンタルが限界で、その瞬間、あふれてしまったのだと思います。

その日の夜、「明日から2日休みます」と上司にメールを送り、PCを閉じました。

そして、2日間、休んだのですが、まったく気力が戻らない。

再度「あと、1週間休みます」とメールを送り、休みつづけました。

 

元職場の友人からの助けを得る

そんな中、「あの人、休んでるらしいよ」という噂を聞いた、元職場の友人が、連絡をくれました。

そして、キャリアコーチングのことも、教えてくれました。

無料で相談できるところもある、と聞いて、自分でも調べてみて、気になったところに、申し込んでみました。

無料相談を受けてくれたのは、同年代の方でした。

話を聞いてくれただけでなく、「本当はどうしたいのか?」という、自分でも気づかない部分まで、引き出してくれました。

そして「今の職場で、働き続けていたら、自分が壊れてしまう」ということに、ようやく向き合えるようになりました。

 

職場に復帰→異動へ

その後、職場に復帰しましたが、一度、キャリア相談を受けていたため、上司とも落ち着いて、話すことができました。

現在の業務を続けるのは、むずかしいこと。

業務を減らしてもらいたいこと。

できれば、別の部署に異動したいこと。

さすがに、また休まれては困ると思ったのでしょう。

筆者の業務は、少し減らしてもらい、その後、異動することもできました。

今は、当時とは別の部署で働いています。

 

現在、53歳

今でも、仕事で苦労することはあるし、正直、つらいなと感じることも、多いです。

それでも、あの時、自分自身と向き合って、どうすれば働き続けられるか?を、考えるきっかけがあって、よかったと思っています。

50代にもなれば、同じように、仕事や職場の関係性の中、苦労している人も多いと思います。

そんな人たちに、何か特別な答えがあるわけじゃないけれど、こんな生き方もあるよ、というヒントを届けられたらと思っています。

これからも、ぜひ、よろしくお願いいたします。

 

sakura